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ファミリー層が多く、共働き家庭にやさしい荒川区の賃貸相場とは?

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■下町と再開発地区が共存

荒川区は東京都の特別区の一つで、23区内では東部に位置します。江戸時代は農村でしたが、明治時代から工業化が進み、1945年頃までは東京都内で最も人口の多い区でした。現在は工場跡地で大規模な再開発や公園整備が行われており、大規模なマンションの建設ラッシュが続いています。

一方で問屋街や駄菓子屋など、下町の特色を色濃く残した地域でもあります。特に日暮里は繊維街として知られており、多くの人が訪れます。

面積は10.16㎢、人口は約21万人。2016年の高齢化率は23.38%、生産年齢人口率(15~64歳)は65.10%で、少子高齢化が進んでおり、高齢者を支える新たな仕組み作りが求められています。一方で高層マンションが増えているためファミリー層の転入が多く、区の人口は増加しています。

■ファッションの街、商店街のある地域

日暮里はファッションの街として知られており、和装・洋装から服飾関連の小物や付属品まで、生地織物に関するものなら何でも揃います。荒川区はモノづくりの街としても知られ、見学・体験スポットも多数あります。

区の登録文化財が241件あるなど、史跡・文化財が多い地域でもあります。下町風情溢れる商店街も多く、日常の買い物には困らないでしょう。また、区内には都内唯一の区営遊園地・あらかわ遊園もあります。

荒川区には公園が多数あり、中には水遊びのできる公園もあります。荒川自然公園には野球場、テニスコートや交通園、昆虫園、わいわいプールなどがあります。都立尾久の原公園には約200本のシダレザクラが植えられており、通称トンボ池にはトンボや野鳥などが集まります。

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■共働き家庭が子育てしやすい制度

荒川区は共働き家庭が子育てしやすい地域として知られており、都認証保育所に通っている0歳児がいる家庭に最大6万円の差額補助を行うなど、認可保育所に入れなかった世帯に手厚い支援が用意されています。

また、多胎児に一時保育、ファミリーサポート、タクシー利用料などを助成するツインズサポート事業を実施している他、待機児童を減らすために都市公園の中に保育所を設立する計画を進めています。もちろん児童手当、育成医療給付、乳幼児・子ども医療費助成なども充実しています。

■待機児童数ワーストランキングでは健闘

区の取り組みにより、荒川区の待機児童数は164人で、東京都ワーストランキングでは22位となっています(2016年)。ただし、人気が高まった地域には人が集まる傾向があるので、油断しないほうが良いでしょう。なお、荒川区には区立幼稚園が8園、私立幼稚園が5園、こども園が2園あります。

■アクセス良好、新しい物件も豊富

荒川区では特に東日暮里や西日暮里で賃貸物件が多く見つかります。1K、1DKの単身者向け物件が充実していますが、ワンルーム~2LDKの少人数向け物件が多いのも特徴です。荒川、東尾久、そしてマンションの建設ラッシュが進んだ南千住では3DK以上のファミリー向け物件もよく見つかります。

家賃は6万円~10万円台が多く、特に6万円台の物件が目に付きます。最寄り駅まで徒歩15分圏内の物件が目立ちますが、中には5分以内でアクセスできる物件もあります。これは山手線、京浜東北線、常磐線、千代田線、日比谷線が乗り入れているからです。築年数は10年以内の物件が多く、1年未満の物件も豊富です。

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この記事を書いた人

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